AutoVJは、入力された音声から曲を判定し、その曲に対応する動画をブラウザ上で自動再生するWindows向けオートVJソフトです。
LINE入力などの録音デバイスのほか、PCで再生中の音声を取り込むWASAPIループバック入力にも対応しています。曲のテンポに合わせて動画の再生速度と位置を補正し、曲が切り替わると映像も自動的に切り替えます。
- VJがいないDJイベントで、楽曲に対応した映像を自動再生したい人
- DJプレイに集中し、映像操作をAutoVJへ任せたい人
- 手持ちの音源と動画の組み合わせを、PCだけで確認したい人
映像の完全な同期精度より、自動運転と手軽さを優先する用途に適しています。
- Windows 11 64bit
- インターネット接続(初回セットアップ時)
- MP4を再生できるWebブラウザ
- LINE入力などの録音デバイス、またはWASAPIループバックを利用できる再生デバイス
初回セットアップスクリプトが、必要に応じて .NET 10 SDK、NuGetパッケージ、ffmpeg、ffprobe、サンプル動画を自動的にダウンロードします。管理者権限やシステム全体のPATH変更は必要ありません。
Git for Windowsを導入済みの方は、AutoVJをインストールしたいフォルダでコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。
git clone https://github.com/chomstudio/autovjGitでの取得は、その後 git fetch コマンドでソースを最新版に更新できるのでおすすめです。
Gitを使いたくない場合は、プロジェクトページの右上にあるCodeボタンからDownload ZIPを選んでダウンロードし、展開しても構いません。この場合更新は手作業で行う必要があります。
その後 autovj (ZIPから展開した場合はautovj-main)フォルダを開き、次のファイルを実行します(エクスプローラーからダブルクリックしても構いません)。
setup-and-run.cmd
自動セットアップによってサンプル動画が配置されます。自分の動画を追加する場合は、次のフォルダへMP4を配置します。
main-videos/
├─ 曲Aの動画.mp4
├─ 曲Bの動画.mp4
└─ 曲Cの動画.mp4
material-videos/
├─ common_movie.mp4
├─ glitch1.mp4
├─ glitch2.mp4
└─ glitch3.mp4
main-videosには、曲を判定したときに再生するMP4を配置します。- 判定に使う音声はMP4内の音声トラックです。別途MP3を用意する必要はありません。
common_movie.mp4は、曲を検出していないときに再生する動画です。glitch1.mp4~glitch3.mp4は、検出信頼度が下がったときに重ねる演出素材です。- ファイル名や素材フォルダは
config.yamlで変更できます。
scan-videos.cmd をダブルクリックします。
解析済みのMP4は、ファイルが更新されない限り再解析されません。動画を追加・更新・削除した場合は、同じコマンドをもう一度実行してください。
初回セットアップ後は、run-autovj.cmd をダブルクリックして起動します。
起動すると既定ブラウザでウェルカムページが開き、設定済みの音声入力の監視が始まります。自動的に開かない場合は、次のURLへアクセスしてください。
http://127.0.0.1:5180/
- ウェルカムページ
/- 再生ページと設定ページを別タブで開く入口です。
- 再生ページ
/output- 映像だけを表示します。プロジェクター、別モニター、OBSのブラウザソースなどで使用します。
- 設定ページ
/setting- 入力状態と検出状況を確認し、音声入力や再生設定を変更します。
- 録音入力とWASAPIループバックの選択
- 音声入力の一時停止と再開
- 入力デバイスごとの再生位置補正
- 曲を見失ってから共通動画へ戻るまでの時間
- 動画位置の再同期、再生倍率、BPM補正範囲
- クロスフェード時間とブレンド演出
- グリッチ演出のしきい値
- 登録済み動画の確認
設定を保存すると、config.yaml と実行中の再生ページへ反映されます。
再生位置補正はミリ秒単位です。正の値は動画を先へ進め、負の値は動画を遅らせます。設定値は選択中の入力デバイスへ個別に保存されます。
--lan LAN内のほかの端末からアクセスできるようにする
--port 5180 今回使用するポート番号を指定する
--pin 1234 今回使用する4桁のPINを指定する
--pin= 今回だけPIN認証を無効にする
オプションは次のように指定します。
run-autovj.cmd --lan --port 5180 --pin 1234初回セットアップ後は、WASAPIループバックを使うと追加の音声ケーブルなしで動作を確認できます。ループバックは、選択した再生デバイスからPCが出している音をAutoVJへ入力する機能です。
-
音楽プレーヤーなど、テストと関係のない音声を再生しているアプリを停止します。
-
設定ページの「入力元」を開きます。
-
「ループバック」の一覧から、Windowsが現在音を出しているスピーカーやオーディオインターフェースと同名のデバイスを選択します。
-
ブラウザの別タブで、次のYouTube動画のいずれかを開いて再生します。広告が表示された場合は、本編が始まるまで待ちます。
-
設定ページの「入力信号」インジケーターが音に合わせて動くことを確認します。
-
数秒から十数秒待ち、設定ページに曲名が表示され、再生ページが対応するサンプル動画へ切り替わればテスト成功です。
YouTube動画の削除、地域制限、通信状態などの影響を切り分けるには、自動セットアップで導入された main-videos 内のMP4をWindowsのメディアプレーヤーなどで再生してください。MP4には判定対象の音声も含まれているため、テスト専用のMP3は必要ありません。
ローカルのMP4でも「入力信号」インジケーターが反応しない場合は、次の項目を確認してください。
- 選択したループバックと、Windowsが実際に音を出しているデバイスが一致している
- YouTubeのタブ、ブラウザ、Windowsの音量ミキサーがミュートになっていない
- ブラウザやメディアプレーヤーが、別の出力デバイスへ音を出していない
- 設定ページで音声入力が一時停止されていない
Windowsの設定 > プライバシーとセキュリティ > マイクで、デスクトップアプリによるマイクへのアクセスが許可されている
--lan を付けて起動すると、同じLAN内のPC、スマートフォン、タブレットからアクセスできます。
別端末では、AutoVJを起動しているPCのIPアドレスとポート番号を指定します。
http://192.168.1.100:5180/
- PINは
config.yamlのserver.lan_pin、または起動時の--pinで指定します。 - デフォルトのPINは"1111"です。PINは4桁の数字、または無し(空欄)を設定できますが、PIN無しのLAN公開は推奨しません。
- 通常起動ではPINを要求しません。
--lan起動でもPINが空欄なら認証を行いません。- PIN認証後の状態はブラウザを閉じるまで有効です。
- LAN公開はHTTP通信です。信頼できるローカルネットワーク内だけで使用してください。
- Windowsファイアウォールが通信を遮断した場合は、使用するポートへの受信接続を許可してください。
config-default.yamlは、Gitで管理する公開用の初期設定です。config.yamlは、実際にAutoVJが読み書きする個人用設定です。環境固有のデバイス名などを含むため、Gitの追跡対象外です。config.yamlを初期状態へ戻したい場合は、AutoVJを終了してからファイルを削除し、setup-and-run.cmdを再実行してください。
通常の操作は設定ページから行えます。起動前に変更する必要がある項目は、個人用の config.yaml を編集します。
| セクション | 主な内容 |
|---|---|
server |
待受アドレス、ポート、ブラウザ自動起動、LAN用PIN |
media |
登録動画・共通動画・演出素材のフォルダとファイル名 |
audio |
起動時に使用する入力デバイス、解析用サンプルレート |
audio_position_offsets |
入力デバイスごとの再生位置補正 |
detection |
検出間隔、信頼度、入力レベル、テンポ倍率 |
playback |
未検出時の動作、再同期、再生倍率、BPM範囲 |
transition |
クロスフェードとブレンド演出 |
glitch |
グリッチ演出の有効化、しきい値、素材ファイル |
storage |
解析データベースの保存場所 |
ffmpeg |
ffmpeg と ffprobe の実行パス |
Copyright (c) 2026 Chom Studio.
制作者: ちょむ (Chom Studio)
x: https://x.com/chom
Webサイト: https://chomstudio.com
- AutoVJで使用する音源、動画、演出素材については、利用者自身が使用・上映・配信に必要な権利を確認してください。
- FFmpeg、.NETおよびその他の第三者製ソフトウェアの著作権とライセンスは、それぞれの権利者に帰属します。
- 自動セットアップでは、.NET SDKをMicrosoft公式配布元から取得し、FFmpegのWindows向けLGPLビルドをBtbN/FFmpeg-Buildsから取得します。サンプル動画はAutoVJのGitHub Releaseから取得します。ダウンロードしたFFmpegに付属するライセンス文書は
.tools/ffmpeg内に保存されます。
- 本ソフトウェアは個人開発でありサポートを行うだけの余裕がありません。特に環境固有のトラブルには対応できません。
- 本ソフトウェアを使用したいかなる不利益についても、制作者ちょむは一切の責任を負いません。
- 質問には可能な範囲で回答しますが、返信を保証するものではありません。
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